そういえば、一昨日テレビでやってた
"座頭市"見ました。
最近は話題の
"Takeshi's"の影響もあって、北野武特集を良く見る機会があるんですが、やはりキタノ・ワールドは興味深いですね。
何といっても、彼の映画に対する姿勢がすごい客観的なのがいいですね。もともとの自分のテリトリー(コメディアン)でも、自分の最も興味を持っていた分野(海洋生物学らしいですね)でもない、
「映画」という分野をおそらく客観的に(ある程度距離を置いて)捉えていて、それゆえにプレッシャーもあまり感じず、自分のやりたいように存分に創作して楽しめています。
どうやら、この
"座頭市"に関してはエンターテイメント大作ということで、「観客」というものを非常に意識した、つまり創作にかなりの
制限がかかったようですが、それは自分の本分には合っていないと、そんな感じのことを言っていましたね。
昨日はなんかの対談で、タケチャンマン時代の"居心地の悪さ"について語っていたんですが、その語り口からは、逆に現在の映画監督という立場への
"居心地の良さ"が感じ取れるんですよね。
そう考えてみると、もはや彼は映画監督というものには距離を置いていない、自分のいるべき場所はここだと、そう考えているのかもしれないですね。