先日見てきました。
(「父親たちの星条旗」と合わせてペアの作品なんですが、今のところ片方しか見てません。)
巷の映画の評価では、断然
『硫黄島からの手紙』が上といった感じで、実際に見たこの映画のレベルは高かった。
そもそも、なんといっても製作陣がすごい。
監督、製作:
クリント・イーストウッド
製作:
スティーヴン・スピルバーグ(プライベートライアン)
製作総指揮:
ポール・ハギス(クラッシュ)
とかいう最強布陣で、2つともコケるわけがない・・・。
この2作品に関しては確か、イーストウッドの去年?のインタビューで語ってましたね。
「映画の中で最も重要な要素は様々なconflict(葛藤)の存在である・・・」という彼の映画作りのテーマを、現時点での総決算として硫黄島というトピックで表現する、みたいなことを言ってた気がするんですよね。
まさにその通りで、ミスティックリバーとかクラッシュみたいな作品における、人間模様の中での葛藤がかなり描写されてました。(登場人物それぞれ、硫黄島送還前のストーリーを随時入れてく感じとか。)(それを実際に演じてる方が、しっかりと高い質で見せているってこともスゴイことで、驚きです。)
ただ、やはり戦争モノということでその要素は戦闘シーンによって少し印象が薄められてしまうところもあるんですが、そこでスピルバーグが登場というわけで、プライベートライアンの冒頭シーンのような緊迫したシーンが連続する。単純に戦争モノとしてもレベルが高いんですよね。
まさに上の製作陣3人の持ち味が
相互補完することで、トータルでスゴい作品になっていた、という感じです。
このバランスなら、アカデミー賞で何らかの賞は取るでしょうね。おそらくアン・リーの活躍と前哨戦2連勝も加わって、
アジア・フィルターは取っ払われているはずです。二宮くんノミネートされますかね。
年末年始の企画で、
イーストウッドとオシムの対談番組やってくれないかな。日本に関係を持っている海外のじいさん達の中では飛び抜けた2人が語る日本・・・見てみたい。